「泣いた??」



一瞬何を言われたか分からなかった。



ないた??


ナイタ??


泣いた??




「えっ・・・・」


何を言われたのか理解してもなんて返せばいいのか思い付かない。


「なっんで・・・??」



「目・・・腫れてる。」


実際泣いたのは確か。

でもかなり冷やして化粧で誤魔化したのに。

でもここまで言われて泣いてないなんて言えない。

だからってホントのことなんて尚更言えない。



「家・・・行くぞ。」


私が何も言えないでいると瀧はそう言い、車を走らせた。