そしてお昼休み。



「ってか学校ってこんなもんなんだねー。もっと楽しいかと思ってた」

「え?ユイ小学校とか中学とか行ってなかったの?」

「…うん」




あたし達は屋上に来ていた。




「じゃあ勉強は?」

「あ、そっちは平気。
 さっきのリュウが解いた問題くらいなら解けるから」

「「ええっ?!」」




あの堅苦しい教室から解放されてのびのびと騒ぐ。

リュウは相変わらず静かだけど…。




「リュウってばもっとテンションあげていこうよ!」


「…はあ。テンションあげてくって、ユイ。捜査のためにきてること忘れてない?」

「え、…あ;」


「3人ともさ…。僕らは一応高校生ってことになってるんだから子供っぽい行為は控えたほうがいいよ」




リュウの的を射た言葉にうっと言葉が詰まる。

すっかり捜査しにきてること忘れてたよ…;



今回の捜査はある噂の解明。


『コレクター』っていう殺人鬼がこの学園にいるらしい。

そしていつもの冥王星も。




「ここは立入禁止だぞ!」

「!す、すいません…ってキンタどうしたのその格好」

「これならあやしまれずに校内を調べられるだろ?」


「コスプレかと思った」

「ばっ…ユイ、誰がコスプレだ;俺だってもう25歳だしするわけねえだろ∑」




25歳とか関係なく普通はコスプレなんかしないっつーの。

心のなかで軽くつっこんでキンタをスルーした。








「ねえ…」

「ん?何リュウ」