…………………………。






…えぇっと。

初っぱなからストーリーに嫌気がさしてきました灯莉です。


理由は簡単。






目の前のコイツはダレだ。




前髪長くて目が見えないコイツはダレだ。

ヒョロヒョロして虚弱に見えるコイツはダレだ。




……で。










……その大量のフィギュアはなんだぁああぁあ――ッッ!!!!!!!!(大発狂)




待て!

待て待て待て待て!!


コイツはあたしの自慢のお兄ちゃんなのか!?

いや違う!

誤解しないでくれコレは何かの間違いだ!!

あたしは玄関で突っ立っているお兄ちゃんらしき人物に恐る恐る聞いてみた。


「……ホントにお兄ちゃん?」

「…………。」

「…ホントに洋介(ようすけ)お兄ちゃん?」




「…………。


……良い。」


「は?」





「その“お兄ちゃん”という響きがたまりませんッッ!!!!!!!!」







「こっち来んなぁああぁあ――ッッ!!!!!!」




拳を握り締めた変態に盛大な蹴りを入れるあたし。




……嘘だ。




ウチのお兄ちゃんがオタク化して帰って来たぁあッッ!!!!(大号泣)