「お母さん、具合どお?」 サナ 「あらっ!沙南ちゃん。今日も来てくれたの?」 カナミ サナ あたし、鹿波沙南は今日も母のお見舞いに来ていた。 「ん。あたりまえ」 「あら沙南ちゃん、今日もお見舞い?」 「はい、いつもお世話になっています」 ……母は肺をわずらっていて、入院生活が長い。 だから病院の看護師さんたちとすっかり顔なじみになった。