咲斗が呆れたような顔をした。


「見てりゃ分かるっつの。」


と言って、デコピンをしてきた。


「いたっ…う゛ー。」


結構痛くて、涙目になる。
悔しくて、自分よりも背の高い咲斗を睨む。


「…ったく。ほら、俺のココアやるよ。(睨まれても怖くねぇし…むしろ逆…)。」


咲斗は僕のコーヒーをココアと取りかえてくれた。


「え。いいの?」

「やるよ。おこちゃまで可愛い悠斗にぴったりだろ?」


と、意地悪な笑みを向けてきた。

何だか、顔がかあっと熱くなった。


「お、おこちゃまじゃないし!!可愛いくもないし!!ただ甘党なだけだしっ!!…でも、ありがと。」


僕が意地になって言うと、ハイハイと言って頭を撫でてきた。
それがとても心地好くて、うっとりと目を閉じた。






やっぱり僕のパートナーは咲斗だけだね!!


「嬉しいこと言ってくれんじゃん。」


僕、口に出してた…?

けど、この事はほんとだからね?咲斗っ♪




-end-