起きたのは まだ朝の6時で 私にとって、この時間に起きているのは奇跡に近かった。 焦げ茶色の階段を下りると、 玄関にリュウの靴が 無いのに気が付いた。 昨日 喧嘩的なのを しただけあって、 リュウに会うのは 気まずかったから 内心ホッとする。 お母さんと義理父は まだ寝ているらしく パンを1枚食べて 制服に着替えた私は さっさと家を出た。