それから数日後、理奈との婚約は正式に破棄された。


父さんがどう手を回したのか分からないが…、


非は一ノ瀬にあって、一條ではないと、理奈の両親が認めた…

いや、認めさせたらしい。


これで何の障害もなくなって、美海と里海を迎えに行く準備が整った。


美海……


長かったけど……


随分遠回りしたけど……


やっとお前を迎えに行ける。


オレはお前を心から愛しているよ。


今度こそ…幸せにするからな…?


見上げた空にオレは誓った。