「花音ちゃんは可愛いよ 最初に会ったレストランでも君に目を奪われた」


花音の目が大きくなると同時に顔が火照ってきた。


きっと顔が真っ赤だ・・・。


「カイトさんっ そんな事言うのは止めてくださいっ ・・・所であのマンションに恋人さんでもいるんですか?」



聞きたかった事をやっと口に出せた。


「恋人?」


「そうです あのマンションに5年住んでいるけどカイトさん見たことないもの」


運ばれてきたカフェラテを飲む。


カイトも二杯目のブラックコーヒーを口にした。


「1週間前にあのマンションへ引越してきたんだ」


「引越し・・・」


恋人に会いに来たのではなく、住んでいると分かって花音はなぜか嬉しかった。