「森本と申します」


「ようこそ、森本様」



里衣子が手続きをしている間、花音は店内を見渡していた。



雑誌やTVで見るホストクラブとは違う・・・。



ちょ、ちょっと・・・ここって高級なホストクラブなんじゃないの?



きらびやかだけど派手すぎず、落ち着いたインテリア。



「どうぞこちらへ」



そう言って金髪に染めた美形の青年に案内してもらった席に2人は座った。



花音は座る前に戸惑った。



対面のソファーに一人ずつ別れて座らされたのだ。



それは明らかにホストが隣に付くと言う意味で花音はぎょっとなった。