「なぁなぁ。大地?」

セブンスターを片手にニヤニヤ笑う


「なんすか?タケシさん」


「世界の果てに行ってみたくねぇか?」

両手を大きく広げて
ブハーっと煙を吐きながら言う


「いや、行ってみたくはありますけど…」


「じゃあ行くか。」


「また急すね。でもどこにあるかなんてわかんないでしょ?」


「そうだな。そんなもんに住所付ける奴いねぇしな」

タバコを踏みつけニヤリと笑う






僕たちは夕日を背に受けて
そのまま駅の金網を乗り越えた



「俺たちに明日はないぜー!」

タケシは両手を挙げる


「それってダメじゃないすか」

僕は大きく笑いながら
タケシの背中を追った