「…おい、大丈夫か?!」


金石が、顔の青ざめた沙弥を心配そうに見つめた。


「…だ、大丈夫!大丈夫!
心配しないで、平気だから。」


無理に笑顔を作ってる。


金石含め、他の2人もそう思っていた…。


(何なの…?あたし、過去に何があった…?
そんな変な記憶なんて、
ないはずなのに…)


沙弥は首をかしげた。


『…岬さん、ちゃんと思い出させてあげるからね…』


【カキクラ】を始末したゼロは、
ほくそ笑みながら、
モニターに映るその映像を見ていた―――…。