「「ここに劉毅賊の奴らがおるはずなんやけど…」」





……恋嘩は、愁洩達が言っていたことを思い出した。



――ッ!!!硫盟…
あのライバル高校や!!!





「「君…1人?」」

『えッ……はぃ。』

「「え?1人?ここに男おらんかった?」」

『い…いませんけど…』

「「あー…じゃぁ間違えたかぁー。」」





はぁー…よかった…



ほっとため息をついて、恋嘩がドアを閉めようとすると、1人の男がガシッとドアを掴んだ。





「「おじょーちゃんw」」

『え…あ…はぃ。』

「「嘘つくと…自分のためにならへんでー?」」

『―――っ!!!』





ニヤッと笑う男と、真っ青になる恋嘩。





「「残念でしたw目が嘘つけてへんねんなー(笑)」」

『うッ…嘘なんてついてません!!!』





恋嘩は、ドアを閉めようとしながら声を張り上げた。





「「へぇ…結構気強い子やん(笑)」」

「「気に入った」」

『こッ…ここに男なんていません!帰ってください!』





恋嘩が更にドアを閉めようとするが…そのドアおさえている男の力は強くなる一方。


その圧倒的な力の強さに、思わず恋嘩の表情も歪む。




「「俺らを甘く見てるでしょ。」」

「「甘くみてっと…痛い目みんで?」」





男が恋嘩の腕を掴む。





『えッ…ちょッ!!離してよッ…んッ!!』





そして更に男が恋嘩の口を手でふさいだ。





『んーー!!(離してよー!)』

「「結構可愛いやん。この子w」」

「「いじめがいがありそうやな。」」

『んんーー!!(いややーー!!)』