お父さんとお母さんが話を聞いて飛んで帰ってきた。


海斗には加増区会議のときに伝えようと思ってまだ黙っておいた。


「みんな揃ったな今から大事な話をする
 まず、美代から海斗に」


深呼吸をして話始めた


「海斗、私ね膵臓癌なんだって
 余命半年で手術できたとしても成功確率50% なんだって」


「うそだろ」


家族みんな涙をこらえている。


「みんな、わたしね手術をしたくないって思っているの」


みんな一斉にこっちを向いた


「だって手術を受けて失敗してそのまま死んじゃうのなんて嫌だし
 手術を受けるとなるとずっと病院生活になると思うのそれだったら毎日楽しく家   
 族と過ごしたいなって。
 みんなはどう思う?」


「父さんは賛成だ。」


「お母さんも賛成よ」


「兄ちゃんも美代が決めたことなら賛成だ」


「僕は反対だ。
 少しでも長く姉ちゃんといたいから手術を受けてほしい」


海斗の気持ちもわかる


「手術を受けるとしたらすぐだと思うのそれで手術が失敗したら余命よりも短くなっちゃうんだよ。それだったら余命の間を思いっ切り遊びたい」


「わかったよ。」


「ありがとう。みんな
 それでさ私涼たちには内緒にしたいの
 それでお母さんたちのいるニューヨークで一緒に暮らしたいなーて
 わがままを言うと悠真と海斗と一緒に」


「よし、可愛い娘のためならばなんとかしよう
 悠真と海斗はうちがやってるニューヨークにある学校に留学ってことにしよう」


「ありがとうお父さん、大好き」


ちなみにうちの両親は財閥の社長なのだだから忙しくてなかなか会えない


だけどこれからはニュー欲でみんな一緒にいられると考えるとわくわくが止まらない。


「じゃあ、明日病院に行ってこのことを伝えて
 3日後に出発しよう」


「「「「了解」」」」