ケータイ小説 野いちご

甘く掴んで、わがまま。





いま、目の前にいるのは椛ちゃん。

放課後の教室でふたり、赤い夕日に照らされながら見つめ合う。




「芽良、……わたしがどんなにめんどくさい女でも一生となりにいれる?」





付き合ってから思ったのは、椛ちゃんは俺が思ってるよりも、俺が大好きなこと。


彼女自身はきっと気づいていない。



恋とか愛とかちゃんとわかってないから。




鈍感だしいろいろ無自覚のくせに、馬鹿みたいに甘えただし。


俺の気持ちもちょっとは知ってくれてもいいんじゃねえの?





「まあ、椛ちゃんをよしよしすんのは俺だけで足りてるし」


「わたし、子どもじゃないよ」




「うん、知ってる」


「彼女、だよ」




「それも知ってる」





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