ケータイ小説 野いちご

Tear Flowers〜小説家と「愛してる」〜

記事を見ているレティシアたちは、みんなインタビューに応じた人の言葉に暗い表情になっていく。

「彼女のことを心から愛していた!」

「もっと一緒にいて、思い出を作りたかった。彼を失って、どう生きていけばいいのかわからない……」

インタビューの言葉をフィオナは見つめる。また自分の失った感情がそこにある。それは「愛」というものだ。

(家族がくれた愛すらもわからなくなってしまった……)

大切な人を失う苦しみはわかっているはずだ。しかし、その痛みや大切な人からもらった温かい感情すら忘れてしまっている。

「それで、僕たちはどうするんですか?」

エヴァン・カランコエが訊ねると、サルビア・ホープが口を開く。

「殺害されたカップルたちは、みんな色んな結婚式場で結婚式を挙げる予定だったんですけど、式の最中に殺害されたカップルもいたんです。上は結婚式に関わった人間が殺害に関与しているのではないかと考えています。なので、皆さんにはそれぞれカップルという設定で結婚式場に潜入してほしいんです」

< 2/ 29 >