私、秋穂と彼、楓馬は幼稚園からの幼なじみ。

昔は私と同じくらいの身長でふわふわとした黒髪をしていたのに今はすっかり身長を追い越され、髪色は茶髪。

両耳には銀色の輪っかピアスが開けられている。
以前、『秋穂の耳も開けてあげよっか?』と言われたことがある。

その時の私は痛いのが嫌だからと断った。


話が脱線してしまったが、何故楓馬のパーソナルスペースがぶっ壊れているのか、全く分からない。

小さい頃は手を繋いだり、同じ布団に入って一緒に寝たりすることはあった。

それが原因なのかな?

男子にも勿論、距離は近い。
肩を組んだり、抱き着いたりもしている。


だが、楓馬は私以外の女子には一切触れようとしない。

私の時は男子と同様、湯たんぽ代わりに温まろうとしてきたり、抱き着いたりしてくる。


つまり私は奴にとって幼馴染であり、男と同類だと思っているのかもしれない。

そう考えると女の子として意識してもらえず、悲しくなってくる。