「しっかりしなきゃな。
 メソメソしてる場合じゃない」


顔を覆っていた腕を退かし
今度は両手で自分の頬を2回叩いて気合を入れ直し
ジンにLINEを送った。


【明日の午前中は病院に寄ってから仕事に行きます。
 夜、ちゃんと話をしよう】


―――と。


改めて『好き』って
ちゃんと伝えないと。

このままじゃ
本当にすべて終わってしまうから。




そう決意したのに…


アタシはまたしても
今度は別の“事故”に巻き込まれるとは
夢にも思わなかった――――