「るい君」


「茜ちゃん、おはよう」



ここは非常階段。



朝の会が始まるまで僕は茜ちゃんとお喋りする。



「昨日、また告白されてたね」


少し落ち込んだ顔をして茜ちゃんはそう言った。



「なーにー?もしかしてヤキモチ?」


「べ、別にそんなんじゃない!ただモテすぎだなって思っただけ」



ぷいっと、後ろを向いてしまった。