「アヤちゃん」

「は、はい」

「また、遊びにおいで」


私を見つめるRYOさんのまなざしはとっても優しくて、私はなんだか切なくなる。

こんな気持ち、初めてだよ。

あの晩このマンションであんなことをしていた人だなんて…。

なんか信じられない。

私は恥ずかしくて彼の目を見続けることが出来なかった。


「そうそう、これ忘れ物」


彼の手の中にある私のめがねが手渡された。


「あ、ありがとうございます…」


消え入りそうな私の声。

でも、彼に感謝の気持ちは伝えたい。

胸のどきどきが一段と激しくなっていた。