「こらこら、大人をなめるんじゃないよ。もう済んでます。ほら、行くよ」


「えっ・・・・・・! ありがとうございます・・・」


「いいのいいの。そのかわり、また付き合ってね?」


「っ・・・・・・! もちろんですっ!!」


 夢みたいだ。


 こんなに幸せで良いんだろうか。


 雅暉さんが私をただのバイトの一人としか思っていないことはわかっている。


 それでもこんなに優しくしてくれるなんて、そんなの罪だ。


 雅暉さん、ずるいよ・・・・・・。