カラカラと窓を開けると、
蒼が部屋に入ってきた。
「入っていいって言ってない!」
「入ります。お邪魔します」
「ちょっと!」
上下スウェット姿の蒼が、ドサッと私のベッドに横たわった。
「なんの用!?」
私は昨日アンタのせいで眠れなかったというのに!
この男は平然と女子の部屋に侵入してきてベッドに寝転がるなんて…どういう神経してるの!?
「…蒼」
「あー…眠い」
「ちょっと、寝ないでよ!」
ベッドから蒼を引きずり下ろそうとしたら
蒼に腕を掴まれて、ぐいっと引っ張られた。
「……え」
バランスを崩して倒れた先は、私のベッド…
の上にいる蒼の腕の中だった。