ケータイ小説 野いちご

【完】君に惚れた僕の負け。


「オレの彼女すっげー従順なのね」


1-4の教室。


いつもなんとなくつるんでいる輪の中で、最近彼女ができたことでご機嫌な橋田(はしだ)という男が自慢げに言った。



「橋田の彼女って駅裏のお嬢様高校の子だっけー?いいなぁー、合コンしようぜ」と周りも盛り上がる。


具体的に話が進んでいくのについていきはしないけど。



従順ってどんなの?



「それって尽くすってこと?」



橋田に聞いてみたら「そうそう。なんでもしてくれるよ。あいつオレのことめちゃくちゃ好きだから」。



「へー、」



がちのまじの自慢されすぎて白けるわ。



「やっぱ男子って、一歩下がって男を立てるみたいな女子のほうがいいのー?」



間延びした声をだす女子生徒の間宮 奈々(まみや なな)は、頭からつま先まで女子力で磨いているような子。化粧もしっかり、髪も爪もしっかり。



天然素材な恋々と正反対。




< 119/ 421 >