「すいません。カフェラテ1つ」

「カフェラテですね」


お客様に呼ばれ、注文を取る。


「500円になります」


差し出されたお金を受け取り、お客様にお釣りを返そうとした時、互いに顔を見合せ、静止する。


「ゆ、結可?!何してんの、こんなところで」

「そ、そっちこそ」

「あたしは、ここで働いてる」


相手の格好を上から下まで見て、1人納得する。


「看護師、だよね?」

「正解。で、そっちは?」

「カフェ定員?」


苦笑いを浮かべたあたしに、冷めた瞳を向けるのは大学時代の同級生、岸本理緒(りお)だ。


「なんで」

「そこ、聞いちゃう?」

「そりゃあ、同級生としては1番気になるとこなんだけど」


ですよねぇ~。