というか。


今まで幽霊か座敷わらしとしてクラスの空気役に徹していたわたしが驚くほど、いまわたしたちは、クラス中の視線を集めているのがわかる。


もちろんその原因はわたしではない。


目の前のこの人。


昨日、わたしの先生になったらしい、隣のクラスのイケメン。更科廉。


…いまも、そこかしこから、廉くんカッコいい…目の保養……という女子のため息交じりの声が漏れている。


それと同時に、なぜわらしなんかと喋ってるの?という疑問と憤りの視線もビシバシと感じて……