ケータイ小説 野いちご

冬 -Domestic Violence-



一人にしては少し大きな湯船だと思ったけど、やっぱりこの部屋を選んで良かった。


背中を流した後、
今日も二人で一緒に入って足を伸ばす。


少しぬるめに入れたお湯でも、後ろからギュッとされるぬくもりで私の体は温められる。


「また上司に嫌がらせされたの?」


「言ってる事は間違ってないんだけど・・言い方がいつもヒドイんだ・・。」


「俺もよく分からないけど、労働組合?に通報したりとかは・・?」


「うん。頭叩かれてる男性の皆さんが色々準備してるみたいだから、

そのうち調査が入ると思う。」


「早くいなくなるといいね。」



「だからそれまでは、リエを見習って私も大声で発散して頑張る。」


「そんな頑張るシオリに・・今日はレバニラを作ってあげまーす。」


「・・・・・。」


「イライラを解消するには鉄分を摂るといいよ。」


「楽しみ・・・だけど・・。」


「どうした・・?」


「マー君・・触りすぎだよ・・・。」


「・・・あ!ごめんつい・・。」




後ろからの愛に我慢できなくなって、
振り返って対面の形になる。


「じゃ、じゃあ続きはご飯食べた後ということで・・・。」


「・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・・・・・・。」



「「・・・・・・・・・・。」」





















< 120/ 176 >