季節は3月。まだかなり寒い。
永遠は直感で高校までの毎日のように歩いた道を走っていた。

高校についても門が閉まっていてその付近に柚葉はいない。

いつも高校への道の往復をするときに立ち寄っていた公園へ向かう。

「柚葉!!」
公園のベンチでうずくまる柚葉を見つけた永遠は駆け寄り強く強く抱きしめた。

柚葉の体は完全に冷え切っている。
永遠は急いで持っていた上着で柚葉の体を包んだ。
そしてもう一度柚葉の体を抱きしめながら携帯を取り出し父に連絡した。