うーん、この問題難しい…
前にもやったような気はするんだけどなぁ。
「ねぇ、ここ教えて?」
「ん?どこ?」
「この問題の…」
季節は冬になった。
あれからというもの、例のカフェで勉強することが増えた私は、今日もまた変わらずそのカフェにお邪魔している。
先生と出会えるのは数回に一回といった割合だったが、意外とカフェとの相性が良かったらしく、先生の有無に関わらず、ここで勉強するのが日課みたいになっていた。
「あぁ、これはちょっと難しいよね。えっと、これをこうして…」
「うん、、あぁ!そっか!」
「いつも思うけど、立川さんは吸収力が凄まじいね。」
「先生の想像を超えて、やればできる子なんですっ。」
「ふふっ、自分で言っちゃうんだ。」
以前に比べると敬語が取れてカップルっぽい会話ですが、今のところ付き合ったりはしていません。
ケータイ小説 野いちご
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