登下校で同じ電車になる時は、私と美紀ちゃんと清水くんと日笠くんの4人でいるようになった。
一緒にいても、最初の時みたいに冷たい言葉をかけてくることもない。
と言っても、清水くんは美紀ちゃんとよく話してるから、私は日笠くんとしかほとんど話してないけれど。
2人で同じ駅におりてからも、そんなに話さない。
でも、清水くんは何も言わないけど、私を家まで送ってくれる。
その時に、「じゃあな」って言うくらいしか、会話なんてない。
けど…嫌いって言われたりとか、舌打ちされてた時よりも、ずっと心が穏やかで、心地いい。
だから言葉がなくても、隣に並んで歩けることが、私はすごく幸せなんだ。
……って、思ってるけど!
さすがにここで迷惑かけたら、また嫌われてしまう…!
やっぱり清水くんには先に行ってもらおうと
清水くんに電話をかけた。
あの日の夜に清水くんから電話がかかってきたのがきっかけで、清水くんの連絡先を知った。
私から電話をかけるのは初めてだ。