彼は、デザインを机に置くと

「えと?どちらの営業さん?」

本多に質問した

「清瀬製粉ですが」

「清瀬製粉ね!うん、わかった!
あ、俺はアイドルの兄貴!
1つ訂正な!
俺は、宮崎に口説かれてねぇから!
それと、俺高校の同級生なんだわ!
ずっと同じクラスだったけど
宮崎に彼氏なんていなかったんだけど?
いつの話?まさか!妄想!?」

口元に手を当て、驚く素振り


桐生君は、本多の作った図を崩した


本多がフンッと出て行く
その後ろを中村が追いかけて行った



「何あれ!駈け落ちみたい!」


「「ぷふっ あはははははっ!!!」」


桐生君、最高!

どうやら、悠樹とは笑うツボが同じ
先輩なんて、未だに苦々しい顔
他の社員や、ヤジ馬でさえ
ポカンとしてる中

俺達は、大爆笑した