先週クッキーをあげてから、実に一週間ぶりに話す涼くんに、私の全てがてんてこ舞い。


頭は鈍って、感情のコントロールが効かず

心臓はやけに速いビートを刻み

手足は緊張で震えて、呼吸が乱れる



これは、恋をしてるってよりも何か重大な病にでもかかってしまったんじゃ……!?


そんな気持ちにすらなってくる。



私より背の高い涼くんが、私の肩を抱くように肩を組むから、私はそっと涼くんの背中に腕を回した。


反対隣が誰なのかさえ確認せずに、ただひたすら涼くんと触れ合っているところが熱に侵されていく感覚。


無理!!早く終わって、円陣!!!
死ぬ……死因、好きな人と肩を組んだことによるドキドキとか笑えない!!



「あ、三津谷」

「え……?」



白組全体が大きな輪になった頃。
涼くんが、ボソッと私の耳に自分の唇を寄せた。


そして、ガヤガヤとうるさい周りには聞こえないくらいの声で


「クッキー、すげぇ美味かった」


そんなこと言うもんだから。



「よーし!!白組〜〜!!絶対勝つぞ〜〜〜!!」


「「「お〜〜〜〜!!!!!」」」