『お前に正体を見られたのは失敗だったかもしれない』 もう、隠せない。こんなこと初めてだ。俺が本気になるなんて。割り切った関係ではなくて、本気で欲しいと思うなんて初めてだ。 俺は朝比奈を優しく抱き寄せた。 「……好きだ、お前のことが」