1時間目の授業を終えた
私と香坂さんは
美術準備室の扉を開け中に入る。

中に入ると早速、香坂さんは
話し始めた。

香夜「昨日、キノくんと一緒に
帰ってたら、たまたま昔の
元カレに会ったの。
連絡なんてしてきた事ないくせに
会っていきなりヨリを戻そうって
言われてさ、もちろん断ったんだけど...」

妃乃「キノが怒っちゃったの?」

香夜「ううん。そこまでは良かったの。
でもね、私、元カレにキノくんと
付き合ってるって言えなかったんだ。」

妃乃「どうして?」

香夜「だって、まだキノくんは
私の事が好きじゃないって分かるから。
付き合ってるって言っていいのか
分からなくて...怖くなってさ...
それでキノくんを怒らせちゃった。」