「無理だよ…。天と地がひっくり返ったって無理!」
私がそう言うとガタンと立ち上がった花ちゃん。
「無理、無理って…。律花ちゃん逃げてるだけじゃん!
天と地がひっくり返ったって無理って言うけど、ひっくり返ってもないのにわかんないじゃん!
つべこべ言う前にメッセージを送りなさい!!」
…花…ちゃん?
「はい…。」
気迫に負けて、もう送るほかなかった。
''今時間大丈夫?''
私がそう送ると割とすぐ既読がついた。
ケータイ小説 野いちご
妄想少女とギャップ王子
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