「あ、あ阿久津くん!そろそろ…帰りたい…。」


私がそう言うと、「うーん…そうだなぁ。」と何かを悩みだした。


は、話を聞いて!!?


「決めた。」


数秒考えてから、何か思い浮かんだのかパッと密着していた身体を離す。


「帰りたかったら、俺の事名前で呼んでよ。」


阿久津くんを!?

名前で!?


「で、でもね、阿久津くん!!」


「呼ばないと帰さない。俺んち連れ込む。」