妃乃「どうして変わっちゃうのかな?
もう、私たちは幼馴染の仲良しじゃ
いられないのかな?」

でも、変わった理由は分からない。

私が那野と付き合ったから?
喜野が私を好きになったから?
仁野がいつも正しいから?

それとも...

那野「大人になるにつれて
昔みたいにいかない事はある。
でも、幼馴染の仲良しじゃ
いられなくなる訳じゃない。」

妃乃「でも、ナノは嫌でしょ?」

那野「もちろん、ニノやキノの
話をされれば嬉しくないよ。
でも、そうやってヒノに
気を遣われる事が1番嬉しくない。」

那野は私の頭を撫でる。
那野の大きくて温かい手。
この手が私は大好きだ。

妃乃「分かった。
でも、ニノの話はもういいの。
後ね、遊んでた訳じゃないよ。
ナノに会いたくて駅で待ってたら
いつの間にか寝ちゃってて
ニノがずっと待っててくれただけだから。」

那野「そっか。」

大好きだ。私はナノが1番大好きだ。