「お口に合いませんか?」


「いえ、そんなことないです。おいしいです。」


メイドさんが困った顔をしてたから、そう答えた。


味は文句のつけようがない。


ほんとに朝が嫌いなんだよ。


今だって、もっと寝てたい。


それが本心。


たぶん、私の特技はいつまでも寝れることだよ。


起こされなきゃずっと寝てる気がするもん。


「美和様、そろそろ学校に行くお時間です。」


「はい。」


最後にオレンジジュースを飲んで、立ち上がった。