ケータイ小説 野いちご

腹黒王子のいいなり。



なんだか、餌付けされている気分だ。
別に好きでもないし、なんなら食べたことのないお菓子なのに。


この間のパイナップルチョコも、私は好きじゃなかったのが正直なところ。

いや、そんなこと本人に言うわけないけれど。



「いつか春坂さんと仲良くなって、デートするのが夢なんだ!美人とデート!男の夢!!」


何を言っているんだこいつは。
私とデートだなんて、絶対嫌だろう。



今の野村の言葉は、クラスのみんなの耳に届いたらしく、とたんに教室内か静かになった。

あー、本当に嫌だ。


「……悠、やばいな」
「きっと弄ばれるだけなのにね」



野村本人もこんなコソコソ言われて嫌じゃないのかな?私だったら絶対嫌だ。


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