「わかった…約束するわ」

そんなにあせらせるほど危険な相手とは思えないけど。

綾がそういうのだから、約束はしておこう。



「じゃあ、いつもの通り行くか」

「鍵はちゃんとあるわよね?」

「もちろん」


あたしの目の前に見せたバイクのキーを使って、綾は華麗にエンジンをかけた。