「匠は全然つかまらないから、久河さんがいてくれて助かった」


「私にできる事なんて本当に少ししかないから…匠くんの方が動けるし、サポートできてれば嬉しいな」




そんな、やりとりが聞こえてくる。



顔を向けてみると、控えめな笑みを浮かべながらしっかりと自分の言葉を伝えている久河さんとクラスの子の姿があった。



おおっ…!なんか私まで嬉しいー!




うちのクラスのもう1人の実行委員、久河さんも今では皆んなとの距離が近くなり、楽しそうにイキイキと活動をしている。




「柚奈!」




さて、作業にもう一度取り掛かるかー…


としたその時、千紘に呼ばれて顔をあげるとそこには柳瀬くんの姿もあった。


なんだろう?