気が付いたら、神崎さんの顔が僕のすぐそばにあった。

神崎さんは、僕の唇からゆっくり自分の唇を離した。

デザートに食べた、いちごチョコクレープの味がした。


翌日から、神崎さんは病室を訪れることも、連絡をしてくれることも無くなった。



全部、蒼で塗り潰せたらよかったのにね。