昼過ぎに出かけた私が、帰ってきた頃には夜になっていた。

マンションに着いて、買ってきた物をソファに置いた。

「ふぅ。これだけあれば、当分大丈夫」

靴と鞄だけは、ブランド物持ってて助かった。
これで、靴も鞄もってなったら、かなりの出費よ…

買い物で疲れてしまった私は、冷蔵庫に冷やしているビールを取り出して飲んだ。今日はこれだけでいいや。
シャワー浴びたら、寝よう…疲れた。




誰からの電話で起こされた。

「もう!誰よ!日曜日の朝っぱらから…!もしもし?」

「涼香?朝からごめん。起こした?」

「なに、瑠璃?早すぎるよー」

電話の相手は瑠璃だった。
いつもなら寝ている時間なのに、珍しい…

「ちょっと、今から行ってもいい?」

「え?え??ちょっと…」

待って、と言う前に瑠璃は電話を切られていた。

な、なに?
切られた電話を片手にボー然となっていた。

そして、30分もしない内に瑠璃が、やってきた。

「ごめんね、休みの日に…」

「いいけど、どうしたの?」

慌てて、カットソーとジーンズに着替えた私は、瑠璃の話を聞いた。

「お願いがあるの!」

「な、なに?お願いって…」

いつも自信に満ち溢れてる瑠璃が、深刻な顔をしてお願い事をしてくるなんて…

嫌な予感はしていた。

なんとなくだけど…