「大丈夫?」


「人間……」


なぜ我は人間の家などに入ったのじゃ。


「我を殺すのか?それとも捉えるか?売り飛ばすか?」


「なに言ってんだよ。そんなことしないよ、君、名前は?」


「千夜だ」


「千夜ちゃんか、可愛い名前だな。私は沖田総司、よろしくね」


「ふん、怪我を手当てしてくれたのか。礼を言う、世話になったな、我はそろそろ失礼する」


私は部屋から出ようとした。


「ぐうっ……」


力が急に出たくなって、私はその場に倒れ込む。


「お前ら人間のせいで……我の本来の力が失われたのじゃ……許さぬ……ゆる、さ……」


バタンッ


「千夜ちゃん!」