PM.17:00


トモダチ殺しが始まって約8時間が経過した。


私と坂木君と香穂は今でも音楽室で静かに身を隠す。


「今日は1日ここにいよう。けど、明日から金井達とはお別れだな」


坂木君は私達にそう言う。


「お別れって、坂木君一人で行動するつもり?」


「ピンポーン!正解」


「どうして?一人で行動したらすぐ誰かに襲われちゃうよ!そしたら、死ぬんだよ?」


香穂が止めようとしたが坂木君は自分の意思を曲げなかった。


「それは何人で行動してても一緒だよ、誰かに襲われるのは覚悟してる、いつ死ぬかはわからないけど俺はその時が来るまで精一杯生きたいんだ」


坂木君が言った言葉に私たちはそれ以上反論できなかった。


「今日はもう休もう…」


そう言うと、すぐに坂木君は横になって眠り始めた。


もし明日から別々に行動することになっても坂木君は絶対人を殺さない、それは私も香穂も同じだ。すぐ誰かに襲われてそこで死ぬかもしれないし、一ヶ月間生き残るかもしれない、けど三人殺さないと生き残れても死ぬ。だから今言えることは、最後まで精一杯に生きるって言うこと。


この先の不安を抱えながら私達3人はそれぞれ横になって眠りについた。