「ほら、早く起きなさい。清太。」
「ん?おはよう……」
時計を確認する、
「うわっ!いけね!もうこんな時間かよ!」
時刻は9時半、みんなとの約束は10時
俺は急いで朝食済ませ、多めに水分を取り、バーチャルギアを身につける。
「リンク!」
俺は仮想空間にたちまち吸い込まれる。



「おはよう、ラッシュ、早いね。」
「おはよう、グレン君こそ。」
「それにしてもシェルさんとシアトさん遅いな〜もう5分前なのに……」
とそんな話をしていると、
「ごめーんグレンくん、シアトさんがログインするのが遅くて」
「悪いなグレン、少し寝過ごした。」
「大丈夫ですよ!」
「じゃあ攻略しよっか」
とラッシュ
「オーーー!」
と皆。



「これがコーラス岬のクエストか。」
「そうみたいね。」
「これボスの出現条件が書いてないな、これボスだけの可能性もあるな。」
「そうですね。」
俺達は道を真っ直ぐ進んでいた。
すると正面に大きな扉が出現した。
「こ、これって……」
「あぁ、ボス部屋だ。」
「じゃあここで作戦をおさらいしよう。」
「うん。」
俺はウィンドウを開き、みんなに見せる。
「まず俺がアタックスキルで突っ込む。そこをシアトさんが斬り込んでください。シェルさんはヒールをお願いします。ラッシュはバックアップをよろしく。」
「あぁ」
「わかったわ」
「任せておいて」
「じゃあ行くよ!」



俺は剣を片手にボス部屋の扉を開ける。
「スピードバースト!」
俺は索敵スキルを利用し、敵に突っ込む。
「ぜやぁあああああ!」
「ガルルルル……」
もちろんクリティカルヒットポイントには当たらなかった。
しかし、シアトさんが大剣でヒットポイントに当てるための時間は作れた。
「シアトさん!今です!」
「せやっ!」
シアトさんの愛剣がボスのクリティカルヒットポイントに当たる。
「ギャァアアアアアアアア!」
続けざまに俺はアタックスキルを発動する。
「クイックストリーム!」
「ギャゥウウウウウウウ!」
「ラッシュ!5秒頼む!」
「了解!」
このアタックスキルは5秒のクールダウンがある。
「いいぞ!」
ボスのHPは残り3分の1俺のアタックスキルとシアトさんの大剣の攻撃力なら余裕で削りきれる量だった。
「シアトさん!俺のアタックスキルに合わせてお願いします!」
「わかった!」
「スクイックルテリトリー!」
「スターバースト!」
俺とシアトさんは同時にアタックスキルを発動し、一気に畳み掛ける。
「ギャァアアアアア!」
ボスモンスターはポリゴンの破片となり消えた。
「結構早く終わったね。」
「思ったよりシアトさんの大剣の攻撃力が高かったんだ」
「ほんとにヒーラー必要だった?」
シェルさんは半分怒ったような顔でそう言った。
「もしものときのためだよ。」
「あぁ、クエストは何があるかわからない。」
俺とシアトさんはそう良いシェルさんをなだめる。
「ところでラッシュ、スロットは埋りそう?」
「うん、アイテムは全部揃ったからあとはスキルポイントに変換するだけだよ。」
「じゃあ帰るか、疲れたから一旦落ちたいし。」
そして俺達は、その場をあとにした。



「ラッシュのスロットも埋まったことだし、俺は一旦落ちるわ。」
「お疲れ〜」
「お疲れ様〜」
「ありがとう、グレン」
「おう!じゃあまた。」



現実世界に戻り俺は
「昼飯食うか……」
そして俺は部屋をあとにした。