ケータイ小説 野いちご

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天ヶ瀬くんは甘やかしてくれない。




「ん、できた」


わたしがドキドキしてるなんて知る由もない天ヶ瀬くんは淡々と手当をしてくれた。


ってか、なんでいきなり手当なんかしてくれたんだろう?

さっきまでキスがどうとか話してたのに。


「泣くほど痛かった?」


首を傾げながら、不思議そうにわたしを見ていた。


ま、まさかとは思うけど。
わたしが泣いてた理由、足が痛くて泣いたと思われてる!?


「い、いや。そんなに痛くなかった」


むしろひねった足首のほうが痛い。


「んじゃ、なんで泣いたの?」


そんなの言えるわけないじゃん。
だったら、いっそのこと足のケガのせいってことにすればよかった。


「あ、足が痛いから泣いた」

「は?いま違うって言ったのに矛盾してない?」


そこは突っ込まないでスルーしてよ。


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