「華ちゃん、まだまだかかりそう?」
「うん・・・。やばい。一気に解析とかの依頼来てる・・・。」
「俺も・・・。これ、今日中に帰れるかな?」
「全力でやらないと終電無くなっちゃうよね・・・。
よし。全力で頑張る!!」
「俺も頑張る!!」

2人は無言で作業を進める。


「・・・ふぅー。もう10時か・・・。」

竜也が大きく背伸びをして呟く。

「あれ?華ちゃん?」

向かいの華の席に姿はない。

(やべ・・・。集中しすぎて気づかなかった。帰ってはいないよな。)