あ、でね!




その中岡さんが猛アピールしてるんだけどその仕方がなんていうか⋯⋯大胆すぎるの。




まぁ私にとっちゃ羨ましい限りなんだけどね。




そんなことできる度胸ないし。



アピールすることも出来ない身だから。私は。



だから、羨ましい。



「陽葵」




「あ、悠斗先輩!授業お疲れ様です!」




今は放課後。




私を迎えに来てくれて私の名前も呼んでくれたはずなのですが⋯⋯。




何故か答えたのは中岡さん。




いや、なぜ急にキミ。




「陽葵」




そして、それを無視するという悠斗くん。




流石、クール王子。





って、、、何実況してるんだろう!




早く行かなきゃ!





「悠斗くん、お迎えありがとう。⋯⋯行こう?」




「ああ」



一応中岡さんの前なので控えめに⋯⋯。




怖いんだもん!!目が!




完全に睨まれてるよ!!




前までの私なら怯んじゃうんだろうけど今の私は悠斗くんが好きだから。





誰にも取られたくない。




告白すらもできない私が言えることじゃないけどね。




どれだけ自己中なのって話よね。