帰り道、
いつもなら蘭那が喋っててうるさいのに
今日はいないから静かだ
すごく気まずい
こんななら蘭那の事待ってれば良かった
そんな事を思ってると
「こっちゃんてバスケ上手なんだよね?」
なんて先輩が言うもんだから
ドンッ
「え?大丈夫?!」
電柱にぶつかってしまった
「大丈夫です、それよりなぜその事を?」
打ったところを擦りながら聞いてみると
「スゥちゃんに聞いた」
はぁ。蘭那か
「で、なんでバスケ部入らなかったの?」
そう、私は部活には入らなかった
誤魔化すのがめんどくさかった私は
「独り言だと思って聞いて下さい」
と言い、1人話し始めた