ケータイ小説 野いちご

貝に住んだ猫

「ねぇ、知ってるかい?」


オウムが笑って言いました。


「私のおじいさんのおじいさんの、そのまたおじいさんが船乗りだったんだけどね、貝殻を耳にあてると海の声が聞こえるって言っていたよ。貝殻は海の声をしまっておく箱なんだって」


ネモのヒゲがピーンとなります。


「じゃあ、僕がその中に住めば、いつも海の声が聞こえるんだね。ありがとう、素敵なことを教えてくれて」

< 8/ 12 >