ケータイ小説 野いちご

【完】溺れるほど、愛しくて。




俺は最後の最後で萩花を手放せなかった。
そばにいてほしい、ただそれだけを願った。



『…は?』


『お前にあんな子は似合わねーよ。

きっとあの女もすべてを知ったら
お前のそばからいなくなる』



それだけ言うと足早に去っていった。


一方で俺はしばらくそこから歩けなくて放心状態だった。


そんなの…分かってるっつーの。


だから、萩花にお前が何者が知ってるなんて言えねーんだよ…。


萩花を傷つけたくないから…俺のそばにいてほしいから。





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